シェイクスピア朗読

シェイクスピアについて徒然に綴るブログです
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腹式呼吸

 

 

息苦しい世の中ですね、独裁体質の強い政治家によってこの国は監視社会の症状を呈してきました。

 

政権にとって都合の悪い記録は改ざんされ、消去され、記憶も消される、行政官だけではない、煽り立てられて衆愚と化した私たちも権力者の意向を忖度して黒を白と言うようになった、すでに干からびてはいるが、反抗するとさらに干されかねない。

 

生老病死の苦、断ち難い百八煩悩のなか、棘が刺さったみたいで痛い、どうしたものでしょう。

 

アガペー(agape、神の愛)ですよと聖書が教えています。

 

誰もが持っている他人への気遣いのこもった愛、友のために自分の魂を投げ打つこと、これより大きな愛を持つ者はいない(ヨハネ15:13)、それゆえ自分にして欲しいと思うことはみな同じように人にしてあげなさい(マタイ 7:12)と。

 

この教えを得て柔らかい心を取り戻して明るく元気になること、自分が明るく元気であれば隣りにいる人も明るく元気になる、しあわせな気持ちになる、いかなる状況にあろうとこれが悟りというもの、悟りを得た人には天から愛の心が注がれるのです。

 

そして、虹を見よと詩が教えています。

 

 

   My heart leaps up when I behold

   A rainbow in the sky:

   So was it when my life began,

   So is it now I am a man,

   So be it when I shall grow old

   Or let me die!

   The child is father of the Man:

   And I could wish my days to be

   Bound each to each by natural piety.

 

 見上げると胸が躍る、

 空にかかる虹を見て。

 幼児の頃そうだった、

 大人になったいまもそう、

 年老いてもそうだろう

 でなけりゃ死んじまう!

 子どもは人の父。

 これからの日々を

 自然への愛で心弾ませよう。 

 

 

ワーズワーズ(William Wordsworth, 1770-1850)の詩集(1807)に収められているThe Rainbow (1802年3月の作)、心の風邪を癒す場を自然のなかに求めた詩人ですが、この頃いらいらを募らせていたそうです。

 

息苦しい気に包まれた状況から脱出するには、そう、立ち上がって大空に向かって胸を開き、深く呼吸することなんですね。

 

肩甲骨を閉じて胸を突き出し、鼻から息を吸ってお腹を脹らまし、吐く、口をすぼめお臍を凹ませてゆっくりと吐き、吐き切る。

 

吸おうとするとアップアップするので、そうしないで、放っておく、すると空気は勝手にスッと入ってくる、この意識的な呼吸法が私たちに多くの霊妙なる効果をもたらしてくれる、そう聖書と詩が教えています。

 

首や肩辺りが凝っていても、天使の羽をゆっくり大きく回せば、腸がはたらき、排便を促す、快便、快食、快眠、妄念も消えてしまいます。

 

深く呼吸すると何やらの物質が出て血管を拡げ、血圧を下げ、動脈壁にコレステロールが染み込むのを防ぎ、動脈硬化も血栓も防ぎ、脂肪を燃焼させ、基礎代謝力がアップします。

 

無意識に行なう呼吸では細胞に充分な酸素が行き渡らないのです。

 

腹式呼吸をすれば体の細胞がエネルギーを取り戻して、心身ともに円く、しなやかになり、思い通りにならない苦とも折り合えるようになり、じっとしておれなくなる。

 

散歩に出ようか、うたおうか、それとも学びの場に赴き人格教養に磨きをかけようか、柔らかい心を取り戻して隣りにいる人に灯をともして明るくしあわせな気分にしてあげようか、そんな積極的能動的な人間に生まれ変わります。

 

これこれという意識的呼吸法は亀が教えている、亀を1年間観察して万年生きるなと合点しました。

 

調べてびっくり、ペットとして飼われるミドリガメの寿命は40年、川や池に棲んでいるクサガメの寿命は60年、アメリカハコガメは100年、ワニガメは150年、ガラパゴスゾウガメは175年、セーシェル諸島のバード島に棲むエスメラルダという名のアルダブラゾウガメは200年以上と推定されて、現在生きている動物のなかでは世界最長寿。

カメの呼吸はゆっくり、暮らしぶりはのんびり、冬眠しているときは心臓の動きも冬眠状態に、気温が下がると体温も下がり、活動するためにエネルギーが必要なときは日光浴をする、そんな風に省エネルギーで活動できることがカメの長生きの秘訣らしいですよ。

 

亀は意識的に鼻から空気を吐き出すときがある、細く、長く、強く、水面に2本の線をつくるほどに。

 

生き物に与えられている呼吸数は決まっていて、せかせかと吐くとあっと言う間に虫の息に、ゆっくり吐くとのんびりゆったりの亀人生に、確か仏教でもそんなことを言っていますね、生き物に与えられてる呼吸数は決まっていて、吐き切るとあの世にとか何とか。

 

腹式呼吸で心掛けなければならないのは、お腹に凹凸をつけてしっかり最後まで吐き切ること、これが意外にできません。

 

泳ぎでうまく息継ぎできないのは、空気を吸えないのではなく、しっかり吐けないのが原因、意識しないと吐けない、意識すると呼吸はゆっくり深く、水のなかでもウンパッ、ウンパッ、フーッスッとできるようになる、そんなことを亀を飼って泳いでばかりいた息子が言っているので間違いありません。

 

座位なら、背筋だけピンと伸ばして、あとはダラン、鼻から吸ってお臍を突き上げ、口笛を吹くように口をしぼめて息を吐く、吐いて、吐いて、吐き切る、これをゆっくり数回繰り返す、吸うときは胸を開き、ということは肩甲骨をすぼめる、吐くときは胸をたたむ、これだけ、歩きながらでもできます。

 

体のなかで最も酸素を多く消費する場所は脳で、体内に取り入れられた酸素の大半は脳を活性化させるために消費されます。

 

呼吸が浅いと脳が使用できる酸素量が少なくなって脳の活動は停滞、減退、集中力も低下して、朗読などのパフォーマンスなどはできなくなる。

 

片頭痛も酸素不足によるもので、酸素が少ないと血管が収縮して、脳に血液が行き渡らないのです。

 

痛みの原因は酸素不足による血管の収縮にある、血管が拡がり酸素が体中に満ちてさえいれば疲労感や重苦しさは取り除かれます。

 

脳の栄養たる酸素を体の隅々にまで行き渡らせると体の全細胞が活性化し、体中に溜まる乳酸をはじめとする疲労物質を分解・除去する、呼吸が浅く細く短くなると細胞内に毒素が溜まって脂肪になり、全身の倦怠感を招いて消化のペースが遅くなり、生老病死の苦を引き起こす、こういうことになります。

 

酸素が体中に行き渡ると脂肪が燃えて新陳代謝を促し、古い細胞はエネルギーに満ちた新しい細胞に生まれ変わる、不要なものはぜんぶ吐き出すというイメージで口から空気を吸い、ゆっくり吐き出す、このプロセスを隙間時間に行なう、座って、立って、歩きながら行なう、じっとしていないで動く、口を動かして朗読する、深い息をせりふに吹き込んで、一息に一気に読み上げる、シェイクスピア朗読をより生き生きと律動感溢れるものにするのは腹式呼吸です。

 

 

シェイクスピア朗読教室 

http://shaks.jugem.jp

 

 

 

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